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(F-4D 1977~1981)
F-4D-29-MC/66-0249
↑ そして1980年にカラーが復活したのだ。ネリスは、57th TWWのように空軍の実験機関の要素が強い為、マーキングについても色々な試みを行っていなのだろうと想像できる。
F-4D-30-MC/66-7594
F-4D-31-MC/66-7687
F-4D-30-MC/66-7545
F-4D-31-MC/66-7730
↑ 最後の2枚は、赤いチップラインの430th TFSのF-4D。インテークに同じマークが入っているが、これが何かは不明。コックピットの淵も赤に塗られ、迷彩機ながらおしゃれである。
F-4D-31-MC/66-7724
↑ さて、もう一度確認してみよう写真↑2枚は、何れも1979年5月に撮影された474th TFW/428th TFSのF-4D/66-7490/66-7491共にインシグニアは、黒の縁のみ。他の飛行隊でも同じ写真ががあるので、1979年の同航空団の標準的マーキングであったはずだ。
↑ ここで興味深い事実が判明した。上2枚の写真はF-4D/66-0251でシリアルで見ても、迷彩の色分けがピタッと一致することからも間違いなく同一の機体であるが、マーキングが一部異なる。何とインシグニアの黒縁仕様のF-4Dは1979年5月撮影、下のTAC/474th TFWのインシグニアがカラーのものは、1980年2月撮影(我々が訪問した前月)されたものである。何とファントムは引退前にロービジからカラーが復活した形跡があるのだ。そうなると合点がいく。私と友人が1980年3月に撮影したF-4Dはほぼインシグニアがカラーであったからである。この機体は、1980年6月にネリス基地に着陸降下中に墜落して、搭乗員も死亡している。
↑ さて、この写真から下は、全て1979年以降に撮影された同航空団のF-4Dであるので、飛行隊毎に並べてみる事とする。これらの写真は1980年からF-16A/Bに機種更新が始まることから、実質同航空団のファントム最後の姿となっている。1979年6月デービスモンサン空軍基地に飛来した428th TFS(Blue Line)のF-4D/66-7472
↑ 1979年4月に撮影された429th TFSのF-4D/66-7674。一枚上の写真と同じ機体であるが、所属飛行隊が変更されたようである。奥の機体も同隊のF-4Dであるが、撮影場所の記載はない。但し、1979年春までは白レターが残っていた事が判る貴重な映像である。
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↑ 1978年10月にコロラド州のバックレイ州空軍基地で撮影されたF-4D-31-MC/66-7674。これも写真では判りにくいが、尾翼のチップは赤に塗られており、430th TFSの所属機である。
↑ 1977年9月に撮影された474th TFW所属のF-4D-27-MC/65-0644 。一目でネリス空軍基地のエプロンでの撮影と判る写真で、恐らく光線具合から午前中に撮影されたものだろう。チップラインは逆光で判りにくいが青色、428th TFSの機体。
前ページまで3項に渡り、私の白黒写真による474th TFWのF-4D各飛行隊のご紹介をしたが、このページでは渡辺明氏が収集されたスライドコレクションから、カラー写真でこの部隊のF-4Dの様子をお覧ください。僅か4年ほどで474th TFWからF-4Dは消えて行ったので、撮影チャンスは少なかったはずであるが、流石に渡辺氏が交流していた地元マニア諸氏の層が厚い事もあり、コレクションはバラエティ豊かである。。初期の白レター機から出来るだけ時系列に並べてみる事とする。
↑ 同じく1979年6月にデービスモンサンに飛来した428th TFSのF-4D/66-7487。私がネリスで撮影した1980年3月より9か月も前の写真であるが、既にインシグニア類も黒縁になり、チップライン以外全てロービジ仕様。
Wings
↑ 上4枚の写真は何れも429th TFS "Black Falcons"のF-4D。F-4D/66-7529の翼下には、投弾訓練用のディスペンサー(SUU-20/A Pactice Bombs Dispencer)とマーベリックミサイルが懸架されている。このSUU-20/Aは長さが3.11mで、所謂なすびと呼ばれた小型訓練爆弾6発と4発の2.75インチロケット弾を収納できた。
F-4D  474th TFW